アップリケエプロンの主役たち①ネコの魅力と不思議
あなたはネコ派? イヌ派? 個性や性格どう違う?
両方とも好きという人を別にすれば、犬派と猫派では、人間性や性格に違いがあると言われています。例えば、イヌ派の人は「支配的な傾向がある」「協調性が高い」といった傾向がある一方、ネコ派だと「自由でマイペースな人が多い」とされています。
その違いが発生する要因は、イヌとネコの特性によるものだと考えられています。イヌは集団行動をする動物のため、協調性が高く飼い主の役に立とうとする習性がある一方、ネコは単独行動を好み、かつマイペースでセルフグルーミングをきちんと行う、きれい好きな動物です。こうした習性の違いがあるために、好きになる人の個性や性格も異なる傾向があると言われています。さらに詳しく見てみましょう。
犬はネコに比べると飼い主に従順な動物です。特に集団行動をするため、リーダーと認識した人には、特に従順です。しかし、従順で あることと、好きだということは違うかもしれませんね。アメリカメジャーリーグのドジャーズの試合で“始球式”を行った大谷翔平選手の愛犬デコピンは、アメリカでも日本でも有名ですが、ニュースで見る限り、リーダーは大谷選手でも、大好きな方は、奥様のほうかもしれませんね
この従順であり、人懐っこいということが好きな犬派のひとは、その習性に親近感を抱いており、他者との協調性を重視し、さらに、周りからの評価を重視する傾向があると言われています。
これに対して、ネコ好きな人は、マイペースな人が多いとされています。前述のように、ネコは単独行動をする動物のため、誰かに従うのではなく、自分の考えにそって行動する生き物です。こうしたネコの習性が、マイペースな人の性格にぴったり合うのだと考えられています。また、ネコは愛らしい外見や仕草の反面、自由気ままな性格など、犬と違って、自分の思い通りになりませんが、それでもネコ好きな人は、ネコの気持ちを尊重し、ネコの好みに合わせた対応ができる穏やかな面を持ち合わせているとも言われています。
このため、ネコ好きな男性の場合は面倒見のいい傾向があります。その性格から「世話好き」と言われることも少なくないようです。又、自己主張はそれほど強くなく、初対面のうちは警戒心があるため打ち解けにくいですが、親しい間柄になった途端、熱心に面倒を見てくれるといいます。
女性の場合は、自由を求めるマイペースタイプな性格の人多く、自分のペースで行動したいという気持ちが強いため、周囲からはわがままで自分勝手と誤解される場合もあるようです。しかし、自己中心という訳ではなく、自由に過ごすネコのように自分のペースを守りたいと思っているがゆえの行動であることがほとんどです。自分のペースでゆっくりと生活する傾向にあるため、のんびり屋さんといわれることもあるようです。また、クリエイティブな仕事に向いているとも言われています。
飼っている人の割合ですが、20代では、犬派の人の割合が、半分よりやや多い程度ですが、年代が進むほどネコ派の割合が高くなっています。全般的に、ほぼ5対4の割合で犬の方が多くなっているそうですが、最近ではネコを飼う人が増加傾向にあります。犬の物語は、次回に譲るとして、今回はネコの世界を見てみましょう。
ネコの知られざる習性
ネコはその独特な行動で知られていますが、実は多くの人が知らない習性があります。その一部を紹介します。
- ひとり遊び: ネコは非常に好奇心が強く、一人で遊ぶのが好きです。Urufactoryのネコを主役にしたアップリケエプロンでは、ひらひらと飛ぶちょうちょを捕まえようとしたり(画像①ネコとちょうちょ)、金魚に触ろうとして、恐る恐る嫌いな水の中に手を入れようとするネコがいます(画像②ネコと金魚)。これは、狩猟本能の現れか、旺盛な好奇心の現れでしょうか?
しかし、飼いネコに限れば、最近のネコ様たちは、親から狩りの仕方を教わっていない為、狩猟本能があると言っても、ネズミを捕って食べるということは無いのだそうです。しかし、カエルは食べるそうです。カエルと出会うことがめったにないイエネコは、カエルを見たとき、どうしてよいか分からず、横からじっと見つめるだけの姿が、ネコのアップリケエプロンの中にあります。(画像③ネコとカエル)。
一方、魚は大好きで、きれいに骨を残して食べてしまいます(画像④ネコとお魚)。
ネコの一人遊びという、この項のテーマから外れてしまいしまいましたが、話を元に戻せば、ネコは、一人遊びが好きです。段ボールや紐や輪ゴム等、身近にある色々なもので、勝手に遊ぶネコの能力はびっくりさせられます。
そして、時には飼い主も、運動不足を解消するためにも、一緒になって遊んでやるといいでしょう。ネコは遊んでくれる人が大好きになります。気を付けなければならないのは、遊びすぎてもダメで、やり過ぎは禁物。 ネコは瞬発力に優れている反面、あまり持久力はないので、長時間続けると疲れてしまい、却ってストレスになってしまうようです。 一回の遊びの目安は15分と言われています。
- 頭突き: ネコが人に頭を突きつける行動は「バンキング」と呼ばれ、愛情表現の一つです。これは、彼らが信頼している証拠でもあり、他のネコ同士でも行われます。
コミュニケーション方法のひとつなので、やめさせる必要はありませんが、しつこく繰り返す場合は、食事が足りない、トイレが汚れている、かまってあげる時間が少なくストレスが溜まっている等、何か原因がないか調べてみることも必要です。
- ネコの集会: ネコは基本的に夜行性です。これは、野生時代に獲物を狩るために適応したものですが、家庭での生活の中でも夜に活発になることが多いようです。外ネコの、暗くなるとどこからともなく広い場所に集まってきて、一緒にいる様子を「ネコの集会」と呼ぶ事があります。
ネコ同士は約4mの距離を保ち、ゆるやかな円を描いて座り、挨拶を交わすことはないそうです。これは何の為にしているのか、はっきりとした理由は分かっていません。地域のネコの顔合わせとか、特に理由はないとか、政治的な話し合いが行われているという説があります。
ネコは頭がいい
このように感じている人は非常に多いと思われます。最近の脳科学の研究でも、ネコの知能には偏りがありますが、その程度は非常に高いことが明らかになっています。人間に例えると、経験から予測し行動をすることが出来るようになる、2~3才といわれており、80語ほどは聞き分けることができます。名前を呼ばれたり、ごはんやダメなどの単語が繰り返されることによって、理解できるようになります。
それらは、自分が興味ある言葉や食べ物に関することに限られ、それ以外の言葉は記憶すらしていないそうです。しかし、ある説によれば、自分の興味さえあれば、その記憶力は、人間の20倍であるともいわれています。短期記憶だけでなく、長期記憶もできることが判明しており、ネコにとって印象的な物事は一生脳に残るともいわれています。
ヒトの脳が、思考や判断を司る大脳新皮質が多くを占めているのに対して、ネコは大脳新皮質が発達しておらず、非常に小さくうっすらとしかありません。一方で、本能的な感情や行動を司る、大脳周辺系が脳のほとんどを占めているため、本能的、感情的なことにすぐれ、例えば「どうやったら餌を確実に得ることができるか」といった、狩猟や危機管理に関する知恵や行動にすぐれています。
また、遊びを通じて学習し、飼い主とのコミュニケーションも巧みに行います。例えば、飼い主が特定の行動をすることでおやつがもらえることを理解し、その行動を繰り返すことがあります。このように、ネコはただのペットではなく、知恵を持ったパートナーであると言えるでしょう。
ネコは飼い主をどう見てる?
ネコと飼い主の間には、犬の場合と違って、はっきりとした上下関係はありません。ネコは単独行動をする生き物で、群れを形成しないため、リーダーを必要としません。ネコにとって飼い主は、安心できる存在、ごはんを与えてくれる存在、遊び相手、母猫の代わりなど、さまざまな存在で、前述のように、群れを成さない動物なので、基本的に飼い主を「主」とは思っていません。イギリスの動物学者、ジョン・ブラッドジョー博士によると、ネコは飼い主のことを“自分よりも大きな猫”や“敵意のない猫”だと思っているとのことです。
ネコは、飼い主を単なる食事の提供者と見なすだけで、犬のようになつくこともありません。 この点、物足りないと感じる人もいるようですが、ネコ好きな人は、ふだん、
そっけなく、自己中心なネコが、時にはすり寄ってきて、膝の上に載ってきて甘えたりする、そのしぐさ、そのギャップに魅了されるようです。人も又、ネコのようなふわふわして柔らかなものに触れると、愛情ホルモン、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンというがホルモン分泌され、幸せな気分になり、癒されます。
そのため、飼い主も自然とやさしい気持ちになり、それが伝わり、ネコにとっては、信頼できる存在として認識されます。飼い主の声や匂いを記憶し、安心感を感じることができています。時々遊び相手になってくれる飼い主にはなお更で、飼い主の行動を観察し、飼い主の気持ちを読み取ろうとすることもあります。ネコがそばに寄り添ったり、頭をすり寄せたりするのは、愛情表現の一つであり、安心の源として認識されます。
ネコはやきもちをやく
ネコがやきもちを焼くことは知られています。科学的に証明されているわけではありませんが、ネコの脳の構造や行動からそのように推測されています。前にも述べましたが、ネコの脳は理性に関する部分は少ししかありませんが、情動や意欲を司る部分は、しっかり発達している様です。怒ったり喜んだりする能力が、十二分に備わっており、個体差はありますが、やきもちを焼かないとは考えにくいとされています。
特に、新しいペットが家族に加わったり、飼い主が他の動物や人に優しく接する姿を見たり、赤ちゃんが生まれて環境が変わったりすると、ネコは不安を感じ、嫉妬心を抱くようになります。例えば、飼い主が他のペットを抱っこしていると、ネコは他のペットや家族との間に割り込もうとしたり、もともと独占欲が強い傾向にあるため、自分のにおいを飼い主につけようと体を擦り付けてきたり、時には攻撃的な態度を取ったりすることもあります。このような行動は、ネコが自分の居場所を守ろうとする本能的な反応であり、飼い主に対する愛情の裏返しと言われています。
愛ネコがもし「やきもちを焼いているかな」と思ったら、ネコの気持ちを理解し、その感情に寄り添うことが必要で、やきもちを感じているときこそ、ネコに対する愛情をしっかりと示し、安心感を与えることが大切となるでしょう。
ネコと人間の歴史的な関係
ネコと人間の関係は古く、何千年も前から続いています。
- 古代エジプトのネコ: ネコは古代エジプトで神聖視され、バステトという女神に捧げられました。ネコが穀物を食べるネズミを捕まえるため、農業の守護者として重要な役割を果たしていました。
- 中世ヨーロッパのネコ: 中世にはネコが魔女の使い魔とされ、迫害を受けることもありました。しかし、彼らの存在は人々の生活に欠かせないものであり、鼠害を防ぐ役割を果たしていました。
- 現代のネコ: 現在、ネコはペットとして多くの家庭で愛されています。彼らは癒しを提供し、ストレスを軽減する効果もあるとされています。
イエネコと大型ネコ科動物とのつながり
イエネコ(Felis catus)は、大型のネコ科動物、例えばライオンやトラとの間に深いつながりがあります。
- 共通の祖先: イエネコと大型ネコ科の動物は、約1000万年前に共通の祖先を持っています。このため、彼らの行動や生理的特徴には多くの共通点があります。
- 狩猟本能: イエネコは、今でも強い狩猟本能を持ち、獲物を捕らえるための本能的な動作を行います。これは、トラやライオンの狩猟行動とも関連しています。
- 社会的な行動: ネコは一般的に単独行動を好みますが、群れを作ることもあります。この点は、特にライオンと似ており、メスの成猫が小さな群れを形成する場合、そこにはたいてい親子、姉妹など血統的なつながりがあります
ネコと犬の違い
ネコと犬は、家庭でのペットとして非常に人気ですが、性格や習性には明確な違いがあります。
- 社交性: 犬は群れで生活する動物であり、社交的な性格を持ちます。ネコは、より独立心が強く、一人遊びを好む傾向があります。
- 訓練のしやすさ: 犬は訓練が容易で、指示を理解する能力が高いですが、ネコは自分の気分次第で行動することが多いです。これが、ネコの魅力の一つとも言えます。
- 愛情表現: ネコは控えめな愛情表現をすることが多く、時には冷たい印象を与えることもありますが、それがまたファンを惹きつける要因になっています。
プレゼントにも最適
ネコはその独特な魅力と不思議な習性で、人々に愛されています。歴史的にも人間と深い関わりを持ち、彼らの存在は私たちの生活を豊かにしてくれます。
特に、ネコ好きな人の中には、自ら収集するほどネコグッズに惹かれる人も多く、ネコがデザインされた商品をプレゼントされれば、この上ない喜びとなるでしょう。
Urufactoryのアップリケエプロンに登場するネコ達は、ネコあるあるの、愛らしい一瞬の姿をとらえたものですが、ネコ好きな人に限らず、多くの人達の生活に潤いと、癒しをもたらしてくれることでしょう。